春の終わりと桜。

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だけど、それでも謝りたい。 謝らないといけない。 優しくしてくれた巡さんを、傷つけたままの自分が許せない。 「ごめん、任せた!」 「は?」 友香に箒を押しつけ、あたしは走りだす。 「今度ジュース奢ってよー」 背中に投げられた言葉に頷いて、あたしは廊下を駆けた。
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