生徒会室と不良

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少し怖いけれど、こんなふうに熟睡されると、むくむくと悪戯心が出てきてしまう。 どんな顔なんだろう。 ちょっと見るだけなら平気…だよね? 止めたほうがいいっていう心の声を押しやって、そーっと手を伸ばしていく。 何かの資料みたいな本をゆっくり持ち上げて――、 「…っ」 バサリ と、持ったばかりのそれを床に落としてしまった。 「……あ?」 音で目が覚めたのか、センパイが少しかすれた声を出しながら眉を寄せた。
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