14702人が本棚に入れています
本棚に追加
少し怖いけれど、こんなふうに熟睡されると、むくむくと悪戯心が出てきてしまう。
どんな顔なんだろう。
ちょっと見るだけなら平気…だよね?
止めたほうがいいっていう心の声を押しやって、そーっと手を伸ばしていく。
何かの資料みたいな本をゆっくり持ち上げて――、
「…っ」
バサリ
と、持ったばかりのそれを床に落としてしまった。
「……あ?」
音で目が覚めたのか、センパイが少しかすれた声を出しながら眉を寄せた。
最初のコメントを投稿しよう!