生徒会室と不良

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「ん? なんだよ」 「まさか、ソイツを入れるつもりじゃねぇだろうな」 「そのつもりだよ。だって楽しそうだろ?」 「……楽しいのは、郁斗だけじゃねえか」 「人聞きが悪いな。これでも心配してるんだよ」 会長は、虎宇センパイに答えながら、のんびりと並んだ机に向かう。 そのうちの一つの椅子を引いて、私に手招きをした。 「未衣ちゃん、さっそく仕事を頼んでもいいかな」 「あ、はいっ」 会長と虎宇センパイの、なんだかよくわからない会話をぼーっと聞いていた私は、慌てて机にむかった。 自分が雑用を頼まれていたことをうっかり忘れるところだったよ。
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