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静かになった生徒会室の中に、パチンと時折ホチキスの音が響く。
隣では、会長が作業を手伝ってくれている。
虎宇センパイは、ぼんやり窓の外を眺めているだけだけど…。
「まあ、こんな地道な作業は、不良なセンパイに似合わないもんね」
「……おい。声に出てるぞ」
「すっ、すみませんすみません…っ!」
謝り倒す私を見て、虎宇センパイは溜息なんてついている。
なんだかものすごく疲れていそうだ。
「未衣ちゃんは本当に面白いな」
「もー…私、自分の口をどうにかしたいっす」
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