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「そのままのが俺は楽しいよ」
「会長…」
「ごめんごめん」
さらりと酷いことを言った会長は、謝りながら、ホチキスで止めているのとは別の紙を差し出してきた。
「ここに、未衣ちゃんのクラスと名前を書いてもらえるかな」
「あ、はい」
プリントの上にのっていたボールペンを使って、深く考えずに言われるままに書いていく。
書き終わったそれを会長に返したところで――、
「悪徳商法かよ」
虎宇センパイがボソリと言った言葉に固まった。
「え?」
ちょっと待って。
今、とんでもないことを言われた気がするんですけど…。
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