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今日の授業は6時間。
最後のホームルームまで終わって、私は我慢していた欠伸を思い切りした。
「未衣、女の子は欠伸する時は手で隠さなきゃ」
「ふぁ…だれもみてないよ」
目尻ににじんだ涙を拭いながら答えると、夢ちゃんは呆れたように肩を竦めた。
「もう…、未衣はおおざっぱなんだから」
「普通だって。そんなことより、夢ちゃん」
「なに?」
「会長と話せた?」
「……。ええっ!?」
にやにや笑いながら聞くと、夢ちゃんは机をガタンと鳴らしながら、おおげさに反応した。
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