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ちょっと待ってください。
昼休みに会った時より、虎宇センパイの性格が、2割増しくらいで悪くなってる気がするんだけど!
「これって…、もしかして不良って言った仕返し?」
「お前なあ…」
虎宇センパイは、呆れた顔で息を吐き出している。
だけど、すぐに気を取り直したように、肩越しに親指で後ろを指した。
「早くしねぇと、本人に王子だって言ってたことを言うぞ」
「……本人?」
ぼんやりと指された方に視線を移していって――、
私はビシリと固まった。
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