センパイと屋上で

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「す、すすすみませんっ」 慌てて謝って、ほとんど食べ終わっていたお弁当を包んでバックにしまう。 ただの雑用係なのに、会長さんに迎えに来させちゃうなんて……。 ものすごい失態だ。 「そんなに急がなくても平気だよ」 「でも」 「大丈夫だって。今日はすぐに終わる用事だからさ」 「……え?」 なんだか微妙な引っ掛かりを覚えて、私は首を傾げた。 だけど、それを言葉にする前に、「生徒会室がどこにあるかわかるかな?」なんていう声に、気をとられてしまった。
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