センパイと屋上で

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生徒会室は、確か――。 「5階の一番はじっこですよね?」 「うん、そうだよ。ちゃんと桜沢先生に聞いたんだ」 「あ、はい」 「偉いね」なんて言われて恐縮してしまう。 さっきから感じていたけれど、会長さんはすごく穏やかな性格みたいだ。 迎えに来させてしまったのに、全く怒っている気配がない。 「俺は他に用事があるから、先に行っててもらえるかな?」 「はいっ、わかりました。…ってことだから、ちょっと行ってくるね?」 会長さんに頷いて、隣に座っていた夢ちゃんを見る。 だけど、なんだか夢ちゃんの様子が変だ。
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