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平九郎はまず目の前に居た男達の内、1人の眉間を獅噛で突き貫き、踏み込んだ勢いを殺さずにそのまま右足を軸として、半円を描く様に身体を回転させ、槍を引き抜くと同時に石突で2人の肩を叩き砕いた。
ゴギュッ…
「う゛ぁぁぁぁぁ!!」
鈍い音が響き、一拍遅れて2人の男が断末魔にも勝るとも劣らない悲鳴を上げながら地に倒れ、地面でのたうち回った。
平九郎の槍は寸分違わずに2人の男の右肩の間接を石突で突き砕いていたのだ。
残りの男達に向かって槍を構えながら、平九郎は鋭い犬歯を覗かせ、ギラついた瞳で男達に獰猛な笑みを浮かべながら、こう言い放った。
「さぁ、この鬼が貴様等を喰らってくれよう。」
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