開始

6/20
前へ
/104ページ
次へ
「おい!!」 偉そうに座っていた男達の一人がついに発狂したのか、服部の首元を掴んで叫んだ。 「あ――――――、ここ、どこなんだよ!!あぁぁあぁぁ。」 発狂した男は、服部の顔を殴りたくった。 ヴォン.ヴォン.ヴォン 服部のつけていたお面は殴られているのに、何故か傷一つ付いていない。 「な、なんでだよ・・・・」 男は、不思議そうな顔で服部を見たが、発狂していたので、それでもなお殴り続けた。 ヴォン.ヴォン.ヴォン.ヴォン.ヴォン.ヴォン.ヴォン..... 「おい、そこらへんにしとけ。」 下を向いていた洋二郎は聞き覚えのある声がしたので、顔を上げて声がした方を見た。 そこには洋二郎の大親友の佑介の姿があった。 「こいつ殴ってもしゃーねーだろ?」 佑介は冷静に男をなだめようとした。 「うるせ――――。」 男は佑介を殴ろうと、佑介の方に向き直った。 「若いくせにちょうしのんじゃね―――!」 男は佑介に向かって拳を振り上げた。 ガチャ その時、一つのドアが開いた。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加