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第十三章〓交差し輝く絆の軌跡〓
竜也と夢は公園で男と対峙していた。
「ここは…。夢とはじめてあった場所…。」
竜也は懐かしい景色を思い出す。
「あの頃と…全然変わってない。」
夢も思い出したのかそう呟いた。
「夢…。何故着いてきた…。お前は巻き込みたくなかったのに…。」
男の言葉に二人は思い出から帰ってくる。
「何故私を…?あなたはいったいだれ…?」
夢の問いに男はフッと笑うとフードを取る。
「えっ?」
「そんな…?何で…。」
二人は男の顔を見て驚く。
「お…お父さん…。」
「すまない…。夢…。」
そこには正真正銘の菱野木仁が立っていた。
三人を乾いた風と、静寂が包んだ。
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