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それを見るたび、妖夢は無力感に苛まれる。
しかし、彼女はそれをバネに自らを鍛え上げることが出来る。
ときおり、少し無理をしてしまう事もあるが、それを含め、紫の一目置く存在である。
「そろそろご飯の仕度が出来ますので、すぐに帰って来るとは思いますが…。呼んでまいりましょうか?」
「んーん。今日は貴女に用があるのよ。」
「私に?…あれ?あっ!」
いつの間にか紫は塩焼きのお腹にかぶりつき、これみよがしに満足げな笑みを浮かべていた。
「ふっふっふ。まだまだね妖夢。あむ、うまし。」
「むむ…。もう…紫様の分もありますってばぁ。」
「それじゃつまみ食いにならないでしょ?居間で待ってるから、お邪魔するわね。」
いつもの白と紫のドレスを揺らし、自宅のように上がっていった。
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