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「お前、ここも忘れたのか!?前に教えたばっかだろ!?」
渚「ひえ~~、ごめんなさい~~!!」
「だーー、もうここもか!?ここも忘れちまったの!?」
渚「そ、そんなハズないし!えーっと、あれ…なんだっけ…?」
あれも忘れた、これも忘れた。その繰り返し…これじゃ埓あかないぞ!?
「渚!」
渚「な、何……?」
「再教育……?」
渚「ぴっ!?そ、それだけは…!!」
たった三文字の言葉に怯える渚。わからないなら、体に覚え込ませるしかないだろう?
「一問間違えることに…?」
渚「いやぁぁ!!だって、あんたのシッペ痛いもん!!」
嫌なら間違えずにやれば済むことだ。
「じゃあ、この科目からスタート」
渚「うぇえぇぇ、英語ぉぉぉぉぉ………もう嫌ぁぁぁぁ!!」
「はい間違い」
ビシッ!
渚「痛っ!?」
「はい、今直した奴も間違い」
ぺシッ!
渚「ぎゃっ!」
かれこれ10問、間違える所は揃いも揃って前に間違えた所。
「もうワザとだろ?」
渚「ち、違うしっ!?」
ズビッ!!
渚「あいたぁ!?うぅ……もう少し手加減してくれたっていいじゃん……」
涙目になってむくれる渚。しかし、シッペを受け続けて尚勉強し続ける根性は認めてやる。
が!その根性が学力に伴わんのはいかがかな、と俺は思う。
「なんだかなぁ……」
どうにかやる気が出るように仕向けたいんだが……。そうだ!
「渚…」
渚「何さ……」
「ボソボソボソ」
渚「えっ、本当!?」
「あぁ、約束する。」
守るとは言っとらんがね
「だからこの時間だけでも頑張れ」
渚「うん、頑張る」
おぉ、やる気に満ち溢れているな。だが、守るとは言っていない。大事な事だから三度言う。守るとは、一言も言っていない!!(ドヤァ
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