Chapter2,俯瞰、花火を供に逝く
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「さ、どうぞ」 「ありがとうですー」 屋上に出た途端に彼女は歓声をあげた ――花火、始まったんだね 俺は何の疑問も持たずに彼女に背を向けた 「奈倉さん」 不意に彼女に呼ばれる 振り向いた先には、笑顔の彼女がいた _・・・・・・・・・・・ 「ありがとうございました」 それだけ告げると、彼女は駆け出した ・・_・・・ 此方と向こうを遮る手摺に向かって
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