密かな楽しみ

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密かな楽しみ

次の日の朝 またいつものように屋上へ向かう  するとまた昨日の男の子が立っていた 男の子は 「今日も来たんだね」とニッコリ笑って話しかけてきた   「うん、あなたはどうして屋上にいるの?」   「僕?ぼくはね…ナ・イ・ショ!きみは?どうして来てるの?」   「私はね、虹を見るためなんだ」  「虹?」   「うん。虹を見るとね1日元気でいられる気がするんだ」    「そうなんだ。虹見られるといいね。じゃあね」 そう言って帰ろうとする男の子を私は呼び止める。   「待って!!あ、あの…お名前は?私は桜井明希」   「僕は地神祐輔(チガミユウスケ)だよ。じゃあね。」とニッコリ笑って行ってしまった。   いつしか私は地神くんに会うのが楽しみになっていた。
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