20歳

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夜の海は真っ暗で 遠くの漁船の灯りと儚い月明かりだけ波間に揺れている 今夜は天気も良く瞬く星空もよく見える 「きれいだねぇ…」 窓を開け身を乗り出すと少し冷たい夜の空気に触れる 「平日だから他の車少ないな」 辺りを目を凝らして見ると数台の車が見えた ここはデートスポットになってるのかな? 「そんな薄着で寒くないの?」 適当なところに車を停めエンジンを切った彼がふわりと近づく 振り返ると意外な至近距離に鼓動が早くなる 。
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