20歳

27/33
前へ
/153ページ
次へ
私はもう彼に夢中すぎて 今日は会えるのではないか 「これから来る?」とメールがくるのではないか と遊びの誘いも断り 毎日自宅で彼からの連絡を待つようになっていた きちんと彼と付き合った訳ではなかったので 晃子や美和子には全てを話すことができず「ちょっと用事が…」と断り文句を並べていた 「可愛い」とは言ってくれても「好き」とも「付き合おう」とも言われていないことに 遊ばれているのかもという不安が拭い去れず それを2人に指摘されたくなかったのかもしれない そんなある日 相変わらず自宅で彼からの連絡をそわそわ待っている私に 晃子から『家に来てほしい』とメールがきた 。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加