新しい友達

7/7
前へ
/23ページ
次へ
・・・・てか、軽く凹むんですけど。クラスが違うって、その上 階も違う。 少女マンガの世界なら、偶然に偶然が重なりすぎて、ハッピーエンドだったりするんだろうけど・・・・ 初っぱなから、ついてないよ。 講堂には、保護者が何やら話を聞いていた。 それぞれの親のもとへ、みんな向かっていく。 『じゃぁ、リン!また、明日ね!!』 その明るい声に私は、頷いて手を振った。 ヒラヒラと手をふるシホも亮太と お母さんらしき人のもとへと歩いていく。 『リーン!!』 やだ、ママ!大声で、恥ずかしい!! 振り向くと、ママは・・・・・・・ ママは・・・・・ え・・・・・・・・・・・ユ、ユウネく・・ん・・? ママは、背の高くて色素の薄い茶髪の男の子と一緒だった。 その隣には、久しぶりに見るユウネ君のお母さん・恵さんがニコヤかに立っていた。 いや、ニコヤかには見えない…にやついているようにしか見えないのは、私だけ!? でも、ユウネ君だ!! 凹んでいた気持ちが 一瞬で天に昇ってる。そして、その瞬間にやってくる緊張感。 ・・・・・やだ、どうしよう・・・・・・ 気が付くと急に、足がすくんでしまっていた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加