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うわっ、どうしよう、どうしよう、どうしよう!!
心の準備は出来ていたハズなのに、足が固まったまま 軽くパニックになっていた。
『あんた、何ボーッとしてんの!?ほら、早ようおいで。ユウネ君やで、久しぶりやろ?』
ママの呼ぶ声が遠くに聞こえる・・・そこにやっとのことで、近づいた。
でも、何を話していいのやら、困ったよ。
うつ向いて『久しぶり・・・・』と、一言・・
返事がないので、ふと顔を上げると、ユウネくんは スマートフォンに 何やら夢中だった。
『こら!ユウネッ!!久しぶりやろっ!?挨拶くらいしぃー!!』
相変わらずの恵節。
昔もよく 恵さんがユウネくんを叱っていたっけ。
『かぁさん、俺行くわ。』
『こら、ユウネッ!!』
ユウネ君は、私を見ることもなく・・・・その場を立ち去っていった。
残されて呆然とする私に、恵さんが謝り倒していたけれど、私は天に昇った気持ちを 一気に叩きつけられた気分だった。
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