新しい出会い

1/1
前へ
/9ページ
次へ

新しい出会い

4月 高一年だった私は進級して二年生になった。 聖が死んで四年。相変わらず私の時間は止まったままだ。 ?:桜~おっはよぅ 桜:?誰だっけ? 百合:ヒドッ!!ちょっと休んでる間にもう私のことを…百合だよ!! 桜:あっ!百合か! 百合:ってそんなことはどうでもよくて、今日男の子が転校してくるんだって!! 桜:ふーん。 百合:なんだそのリアクションは!! 桜:だって、あたし聖以外の男の子に興味ないもん。 百合:そっか…桜、聖君がいなくなってから男の子に興味ないもんね。 まあ、それより転校生に会いに行こっ! 桜:うん…でもあたし聖の所に行かなきゃ… 百合:ああ、そうでしたか。行ってらっしゃい♪ こうしてあたしは聖と出会った桜の木に向かった。 桜:はぁ ガサッ 桜:!!誰かいるの? 葉:…ごめん、驚かせちゃったね、今日転校してきた紅葉だ葉って呼んでくれヨロシクな…えぇっと 桜:(あれっ?このシュチュエーションどこかで…?) 桜:私は日下部桜だよ。桜って呼んでね葉くん 葉:葉でいいよ桜ちゃん 桜:うん!!わかった葉!私も桜でいいよ こんなくだらない話をしながら私は思った、あの時と…聖と出会った時と同じだ。 あっ!そっか…聖とあった時と一緒だったんだ…。 聖、元気にしてる?あたしは元気だよ。 これが葉という『存在』との出会いで、あたしの止まった時間が動き出す最初の時だった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加