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新しい出会い
4月 高一年だった私は進級して二年生になった。
聖が死んで四年。相変わらず私の時間は止まったままだ。
?:桜~おっはよぅ
桜:?誰だっけ?
百合:ヒドッ!!ちょっと休んでる間にもう私のことを…百合だよ!!
桜:あっ!百合か!
百合:ってそんなことはどうでもよくて、今日男の子が転校してくるんだって!!
桜:ふーん。
百合:なんだそのリアクションは!!
桜:だって、あたし聖以外の男の子に興味ないもん。
百合:そっか…桜、聖君がいなくなってから男の子に興味ないもんね。
まあ、それより転校生に会いに行こっ!
桜:うん…でもあたし聖の所に行かなきゃ…
百合:ああ、そうでしたか。行ってらっしゃい♪
こうしてあたしは聖と出会った桜の木に向かった。
桜:はぁ
ガサッ
桜:!!誰かいるの?
葉:…ごめん、驚かせちゃったね、今日転校してきた紅葉だ葉って呼んでくれヨロシクな…えぇっと
桜:(あれっ?このシュチュエーションどこかで…?)
桜:私は日下部桜だよ。桜って呼んでね葉くん
葉:葉でいいよ桜ちゃん
桜:うん!!わかった葉!私も桜でいいよ
こんなくだらない話をしながら私は思った、あの時と…聖と出会った時と同じだ。
あっ!そっか…聖とあった時と一緒だったんだ…。
聖、元気にしてる?あたしは元気だよ。
これが葉という『存在』との出会いで、あたしの止まった時間が動き出す最初の時だった。
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