一話

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「ねぇ、口説いて良い?」 「…え?」 大学の前期の日程が終わり 明日から夏休み。 テストの打ち上げもかねて入った飲み屋。 お酒も進み、さぁ今から二軒目だ!って時に向かいに座る男から出た…一言。 「なーに?酔ってるの?」 そうに違いないわ。 昨年の春に同じ学科に入って、今まで、 この男が私にオトコを見せたことなんて一回もないし! 結構な度数のお酒飲んでたからなー。 なんて色々理由を考えつつ聞いてみる。 「や、めっちゃシラフ」 「じゃ、なんでそん「好きだからだろ?」 「-っ!?」 笑いながら返そうとした私の言葉は、 酔ってると思えないはっきりした言葉に遮られ、真剣な目に射抜かれた。
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