一話

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正直な話、 酔ってなかった。と言ったら嘘になる。 大学に入って一年。 無茶な飲み方をして、幾分かアルコールに耐性がついたからと言って 酔わなくなるわけなんてない。 俺自身、元々アルコールに強い方ではないし ビールが美味しいと感じるほど大人な訳でもない。 情けのないことに、 何回も失敗して 何回も恥をかいてる。 そのたびに世話を焼いてくれたのが 目の前に座るオンナ、 桐原美紀なのである。
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