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「もう逃がさんぞっ!!」
一人が太い肩で息をしながら、両手剣を構える。
鎧の上からでもわかる、裕福な 悪く言えば肥満体質な身体だとわかる。
あとの二人、槍兵、銃兵もそれぞれの得物を構え、戦闘態勢に入る。
ジリジリと狭い路地の距離を詰める帝国兵たち。
ユツルは立てかけられてあった角材を手に、帝国兵たちと対峙しながら
「はやく来いよ、おデブちゃん」
クイクイと指で挑発をかける。
「なんだとぉーー!」両手剣 クレイモアを振りかぶりながら、走り出す。
それに合わせ、ユツルも走り出す。
次の瞬間、帝国剣士の背中をユツルが跳ぶ。
「この私を踏み台にぃーー!?」
地面と着地するユツルと同時に、帝国剣士は勢い余って、壁に激突し、地面に伏せる。
ちょうど、槍兵と銃兵の間に降り立つ。
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