序章は鬼ごっこ

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銃兵は両手に抱える 軽機関銃を構えるが槍兵を気遣い、発砲できない。 槍兵もその長い得物では、使い物にならない。 それを見計らったユツルは早速、行動に出た。 まず、突きの要領で銃兵の喉にくらわせる。 ユツルは後ろから突き出された槍を難なく避け、槍兵の顔面に一発お見舞する。 残っていた2人も呆気なく撃退に成功した。 他に追跡者のいないことを確認し、角材を投げ捨てた音響をBGMにユツルはもと来た道を走った。 その時、路地に差し込む日差しを眺めながら彼は、今日もいい日だと呟いた。
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