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良く晴れた午後、世界を更新する
生を受けた日から幾星霜
世界が許容量を超えて破裂しそうだ
道も草もとりも飽和して 歪んだ鏡に映りこんだみたいにぼよんと膨張している
そこかしこで虫が喉を嗄らして苦しそうにないている声が聞こえる
、息をひそめる碧いたいよう
――滅びの風が吹く
私を包んでいた世界が数列に還元されていくのを見た
数字の濁流に紛れるフラッシュ・バック 私は幼い私に手を振ってサヨナラをする
今度は私がうけ容れるばん
私は窓を開け放す
110204
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