一章

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「誓います。誓います。言う通りにします!玲奈様」 一樹が無意識に玲奈様と叫んでいた。痛みから解放されたい、楽になりたい、酷い葛藤から一刻も早く脱したい。それらの衝動に恥も外聞をも考える余裕はなかったのだ。 「いい子ね。カズくん。活動は明日からよ。今日は連絡先の交換だけね」 ククッと笑って玲奈は手を一樹の内腿を上方に撫で上げた。 「はうっ」 情けない声を漏らして一樹は身体を折り曲げ机にうつ伏せた。 彼は激しく興奮していた。そして、玲奈に興奮の証を文字通り握られたのだ。
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