二章
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ヒソヒソ。 教室にただならぬ気配が漂っている。 教室に入った途端、視線が自分に集まったような気がした。 しかし、昨日の玲奈のことで一樹は頭が一杯でそれどころではなかった。 (やっぱり、無理だよ) 昨晩、彼は危険物乙4の問題をネットで見た。 全く解けない。 (どうしよう?大宮さんに、昨日の話断ったほうが……) 一樹は頭を抱えてしまった。
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