ハジマリ

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「陛下」 王は退屈だった。豪勢な食事にも、美しい女にも、民をいじめるのにも飽きてしまった。次は、どうしようか。 「なんだ」 面倒くさそうに振り向く。獣皮の敷物の上に、側近の1人が立っていた。 「日飛の村で動きが」 王はうんざりとして側近を見た。またか、いい加減にしてくれ。 「稲置一族に新たな子が生まれたそうです」
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