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この国の東の辺境に位置する日飛(にと)の村には、2つの一族が住んでいる。
ひとつは妖術の名家である稲置(いなぎ)一族。そして剣舞の使い手である道師(みちのし)一族だ。
稲置と道師は古くから日飛の村の勢力を二分してきた。かつては村の利を争い、対立が起きたこともあったが、現在は良好な関係を保っている。今の王の悪政により、一致団結せざるをえなくなったからだ。
しかし、いまだに村の西側は稲置、東側は道師の領土という暗黙の了解がある。
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