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なら僕はこのチャンスを利用する。
このキモチを確かめたい。
この彼女を欲する
何かに執着するキモチを。
あぁ彼女が欲しい。
形だけなら簡単に手に入る。
「どうせ婚約なんて遊び」今までそう考えて割り切ってきた。
僕の空想を塗り替えられるのが怖くて
思っていないことを言ってしまう。
いゃ、これが本性か?
こんな手使わなくても
もっと他に方法は有るだろう。
なにを焦っているんだ僕?
言わなくて良いことを言ってしまう。
これじゃぁまるで脅しだ。
彼女の顔からさっきまでの
暖かさが消え
陶器製の人形のように冷たく微笑みだす。
見たくない。
彼女もまた自分が自由じゃ無いことを
理解している。
苦しい。
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