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羽「ごめんなさい、今日はちょっと用事があるの」
葉「えっ！そうなのぉ？」
しゅんとしたような声が耳に残った
茜「そっかぁ…残念」
未「お前等あんま羽咲を
困らせんなよ。
で、用事ってなんなんだ？」
｛ケーキ屋｝
茜「おいしぃー！やっぱケーキはモンブランでしょ」
スプーンいっぱいに
ケーキを頬張りながら
茜は葉那に語り掛けた。
葉「いゃ！ショートケーキも
おいしぃー！」
未「おまえらなぁー！
バイキングだからって
なん個目だよ」
葉・茜「10！」
未「食べ過ぎだよ！もぉ！」
叶「…16」
無言で食べていた叶が
小さな声で信じられない数を…
茜「叶っちゃんスッゴい！」
葉「負けてらんないわね！」
葉那と茜はそんな叶に
ﾒﾗﾒﾗと音の聞こえそうな位
阿呆らしい対抗心を燃やしていた。
未「はい、そこ。ﾊﾞｶ二人！
暑ｯ苦しいわ。
変な対抗心燃やさない！
あんま食べ過ぎない！」
葉「だってぇ美味しいんだもん」
茜「こりゃ、噂以上だね
うさたんも
来ればよかったのに…」
口を尖らせて茜は言った
未「仕方ないだろ、
羽咲はあれでも令嬢なんだ。
忙しいんだょ」
葉「そぅだね。って叶ちゃん！
なにそのﾀﾙﾄ！美味しそう」
叶「焼きたて…今出た」
茜「なに？！それは食さねば！」
ﾊﾞｶ二人はﾀﾙﾄの並んだ所に
走りだした。
余りの阿呆らしさに
ため息しか出ない未千代と
無言で20個目を食べる叶だった。
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