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まだら男
ある朝、どこからともなく不思議な音が流れてきました
いつもは静かで、何の音もしない街の中に、その不思議な音は響き渡りました
澄んだ音色の心に染み込む不思議な音です
その音はだんだん近づいてきました
「何の音かな?」
チィとテリィはまた並んで窓の外を眺めました
「笛の音…かしらね?」
ママも一緒に窓の外を眺めます
不思議な音はだんだん近づいてきて、人影もどんどん大きくなってきました
「あの人だぁれ?」
まだら衣装に身を包んだ赤い髪の男
そうです。テリィの夢に出てきたあの男です
まだら男は街に着くと笛を吹くことをやめて、大きな声で叫びました
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