プロローグ

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『レーゼー財閥って知ってるだろ?』 『冷泉でしょう。えぇ、アーガスに随分と資金や装備を提供してくれている財閥ですしね。』 まぁアーガスで冷泉重工業の作った兵器の試作試運転なども行っているというのもあるが 『デカい声じゃ言えんが、依頼人がそこのお偉いさんでな、幾つかの要望があったんだが、結果、ルドルフ、お前が適任と判断されたんだ』 『個人からの依頼とはまた珍しい、どうせ大金積まれたんでしょう』 アーガス社の裏の顔 例えどのような依頼であれ、どのような依頼人であれ、金払いがよければ請け負う それはまさしく「傭兵」だが、アーガス社はこのような表に出せない依頼は、少数の腹心にしか任せないため、未だ知られていない ルドルフも、その腹心の1人 『そう言うな、普通PMCの収入なんざ、年4万ドルがいいとこなのに、俺たちゃその倍近く貰ってんだ、文句なんかつけらんねぇだろ』 『…………まぁそうですが』 『それに、もうお前も共犯者だしな』 『分かってますよ、それで内容は?』
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