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装甲服を身に付けた男が崩落したビルの陰から狙いをつける。
「喰らえっ!」
無誘導のロケット砲弾が発射され派手な爆発を起こした。
巻き上げられた粉塵が兵士逹の視界を覆う。
「やったか?」
誰ともなく期待混じりの呟きが漏れる。
一瞬の弛緩。
だが唐突に掃射された機銃が漂う砂煙を穿ったかと思うと、兵士の一人が盾にしていた瓦礫を吹き飛ばした。
「うがああああああああ!?」
後ろに転がりながら絶叫する若き兵士。見れば肩のアーマーは砕け裂傷が露出しているではないか。
「衛生兵、急いでくれ!」
倒れたまま動けなくなった兵士を他の隊員が担ぎ撤退させようとする。
しかしそれを阻むように粉塵の中から巨体が現れた。
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