第 一 章

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「なんじゃなんじゃ、ぺぇしゃんにばかり行きおって!ワシもやる時はやるんじゃぞ」 立派に禿げ上がった頭を、昇り始めた太陽で美しく輝かせながら現れた老人【智造(トモゾウ)】。 「あらまぁ、智造しゃん。ワタクシの邪魔をしないで欲しいわね」 花のコサージュをあしらった白いツバ広帽をかぶり、O脚を惜しげもなく晒すフリルミニスカートを春風にはためかせて割り込んで来たのは自称【バービー】だ。 本名は誰も知らない。 智造 「ちっ、またオヌシが来おったか。そんな服装でゲートボールなんぞ出来るのかぇ?」 バービー 「なんですって?智造しゃんこそワタクシの美脚に見とれてゲートボールが出来ないんじゃないかしら?」  
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