雨女

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彼女は雨女らしい。 そして、雨の日に雨女に会うとどうなるものか? 検証しに行ってみた 笑 彼女はいつもより物静かだった。それは意識して静かにしているというより疲れて少しイライラしているようにも見えた。 でも、それでも人の話しを彼女は聞く。ある程度話を受け流し、ある程度ストレートに聞く。そしてシンカーで投げ返してくる。それが僕には心地良い。そして僕には出来ない業。 週末は皆が疲れていて、自然と目標を決め、後もう少しもう少しと休息を楽しみにしている。 今日、彼女と会話を話す事が出来たら良い喫茶店を見つけたので教えてあげようと想っていた。そこは不思議な世界で、普通とは到底言えないある意味変な喫茶店。 そこには男の格好をした女と、女らしい格好した男が店番をしている。 そして、時々普通の女が店を手伝っている。そんなアンバランス差が心地好くゆっくりスローダンスのような時を刻んでいる。僕はその3人がくりなす世界に魅力を感じている。多分また遊びに行くだろう。そして必ずホッとのアメリカンを注文する。 彼女の同僚は懸命に指を動かしている。少し考え、また少しとPCのご機嫌取りをするのだ。そして定時には足早に家路に着く。 皆、ある程度決められたサイクルの中で何かを得たり失ったりする。その中でほんの少し何かを得たものが上回れば、そこに喜びを見出だし人生の糧にする。それが幸せと云うものなのか? 僕にはまだわからない。 みんな幸せにな~れ!!
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