ぜろ、ぶっと部の日常

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今のキリカに何を言っても通じそうにないな。 仕方ない、一先ずコイツを落ち着かせよう。 「キリカ、落ち着こうか。今のお前ちょっと怖い」 「ほぇ?何で?僕落ち着いてるよ」 「そういう奴に限って落ち着いてないんだ。ほら、深呼吸」 「すー、はー、すー、はー。うん、オッケー!」 深呼吸すれば落ち着くかと思ったら全然テンションは下がらなかった。 寧ろ上がった気がする。 「……全然落ち着いてないよな?」 「多分ね」 認めんなよ。 「まぁいい。キリカ、これからは俺を見付けても猪突猛進しない事。分かったか?」 「もし破ったら?」 「俺の好感度がガタ落ち」 それを聞いたキリカは手を挙げながら答えた。 「分かった!絶対守るよ!」 ……コイツ、本当に大丈夫かなぁ? 入学してから今までに守れた記憶がほとんど無いんだよな。 「それよりせーちゃんは何で廊下にいるの?」 「中で雅さんがまた脱いでたんだよ」 「あっ成る程。じゃあお先に入っとくね~」 扉を開けて素早く中に入っていくキリカ。 そしてバタンと音を立てて扉が閉まった。 ……雅さん遅いな。
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