さん、すいみん☆ばーさす!僕と私とアタシと私

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身長は俺とほぼ変わらなく、髪の毛は闇に引きずり落とす悪魔のように黒い。 見た目は痩せ型で恐らく年上だろう。 「………………」 無愛想にする彼は俺を見るなり言葉を発する。 「なんだ、お前?」 イヤイヤイヤイヤイヤイヤ。 お前こそ何なんだよ!? 「……ここ、一応部室ですが?」 「らしいな。あそこに寝てる女の子はお前のオカズか?」 「断じて違います」 間髪入れずに答えてやる。 この人もどうやら頭の中はエロ一色らしい。 「冗談だ。ところで、少し捜している人がいるんだが」 「誰ですか?」 「『時を操る異能』を持つ人だ」 『時を操る異能』……? 少なくともそんな異能聞いた事無いな。 ………………? この人異能知ってるんだな。 「聞いた事無いです」 「そっか。無駄足だったか」 それより何でこの人は勝手に入って来たんだろう? 「あの、何でここに来たんですか?」 「ここに幾つかの異能の反応があったからな。それを訪ねて来ただけだ」 てことはこの人の異能は探知系のものだな。
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