さん、すいみん☆ばーさす!僕と私とアタシと私

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「それより、ここで会ったのも何かの縁。名前は何だ?」 「野館誠吾です」 「そっか野館か。俺は、な……朝霧垂水(あさぎりたるみ)だ」 朝霧垂水さんか。 名前が女って感じだな。 「朝霧さんですか、分かりました」 「俺は今から他を当たる。じゃあな」 それだけを言って足早に部室を去った。 さてと、整理の続きでもするか。 ……ここでもなかったか。 と、なるとやはり噂は所詮噂だったか。 正に無駄足だ。 ………………。 もう、俺は過去に戻れないのか? あの最高に愉快だったあの頃にもう……。 既にこの身の半分はかなり弱っている。 一刻も早く異能を探す、もしくは……。 創造(つく)るしかないか。
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