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「はぁ、疲れる」
「誠吾くん、不満は以上ですか?」
「まだまだあります。別に俺の家じゃなくても良いでしょう?」
「女の子には色々秘密がありますので男の子を家に上げるのはかなり整頓しなきゃならないんです」
整頓……?
部屋汚いのか?
「次に、まず男一人に対して女四人はまずいでしょう?」
「何がまずいのでしょう?私は普通だと思いますが……」
雅さんと俺とでは思考が大分違うからなぁ。
説明が面倒だ。
「例えば、俺が風呂場に行ったら誰かが既に風呂入ってたとか……」
「その逆は有り得ます」
何でだよっ!?
何で俺が入浴中に誰か入ってくるパターンは有り得るんだよ!?
「誠吾くんと裸の付き合いも出来て、更には大人への階段も……」
「すいません、絶対にしないで下さい」
そういや雅さんやキリカは俺の中で変態の代名詞に筆頭しているのを思い出した。
「せーちゃんとお風呂!?良いの、せーちゃん!?」
「全っ然良くねーよ!!てか話聞いとけ!!」
ホラ、変態が食いついた……。
変態が食いつかないように撫でよう。
結局、この日は俺が意地になって俺の家でお泊り計画は阻止した。
……筈だったのになぁ。
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