よんてんいち、お邪魔します。アナタ!

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ゴールデンウイーク初日の穏やかな朝。 いつものように起きてダラダラとゲームに没頭していた時だった。 ぴんぽーん! ん、宅急便か? 朝早くにとは珍しいな。 「はいはーい、ちょっとお待ちをー」 ゲームを一時中断させ、玄関に行く。 ドアを開けた先には……。 「………………」 『お邪魔します!』 こういう事だ。 せっかく家まで来たのにそのまま返すのは気が引けるので家に上げる。 「てか本当に泊まる気満々だな……」 彼女達はデカイリュックにトランクという今からちょっと旅行でも行くかのような格好だ。 「当たり前だワン。せーごの家にゴールデンウイークが終わるまで泊まるんだからこれ位当然の量だワン」 「あー確かに……ってオイ」 ゴールデンウイーク終わるまでだと? その間俺はコイツらと四六時中一緒なのか!? 「てな訳でよろしくな、誠吾っ!」 「ふざけんな!一泊だけなら許せるが、五泊も泊まるとなると話は別だ!」 「大丈夫ですよ。炊事洗濯は私達がやりますから」 「そういう問題でもないです!」 「……あー、つまりせーちゃんは何日でもオッケーと言いたいんだねっ!」 「お前は人の話をちゃんと聞いとけよ!」
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