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「……強ぇ。勝てねぇ」
「えぇ、無茶苦茶に強いです」
「あんなのに勝てないよ~!」
「びっくりワン……」
二回戦。
俺が勝った。
「ん~、そんなに本気じゃなかったんだけどなぁ」
「あれで本気じゃないだと!?誠吾、お前本気で私達とバトルしろ!」
「え?本気で……?」
参ったなぁ……。
本気だと『俺の異能』を使うんだよなぁ。
しかも使ったらノーダメで勝てる事があるんだよな。
「異能使うけど良いか?」
「おっ、遂に誠吾の異能公開か!てかゲームで使う異能?」
「まぁゲームだけが使い道じゃないけど」
「良いぜ!かかって来い!」
「私はパスします」
「僕もかな?」
水留一人だけがやる気満々で雅さんとキリカはさっきボコボコにやられたので遠慮するみたいだ。
「何でだよ!やろうぜ~!」
雅さんの肩を揺すって子供みたいに駄々をこねる。
これを他人が見たらまるで親子か姉妹みたいだな。
「ですが誠吾くんは本気じゃなくても目茶苦茶に強いんですよ?乱戦なんかほぼ無敵じゃなかったですか」
「じゃあチーム戦にしようぜ!」
チーム戦か……。
多分三対一の事だな。
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