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「じゃんくしょん?」
「そ。ある条件で未来が見える能力だ」
「未来……!ねぇねぇせーちゃん!」
何か閃いたのかキリカは身体ごとグイッと近付く。
「な、何だ……?」
何故だろう。
こういう時って嫌な予感しかしない。
しかも俺がピンチになるようなタイプの。
「あのねあのねっ!せーちゃんがこの四人の誰と付き合うとか分かる?」
ピクッ
その言葉を聞いた瞬間、雅さん、水留、ワン子がチラッとこちらを見た。
……ヤバい。
物凄くヤバい。
「つ、付き合うって……?」
「もぅ、付き合うって言ったらお互いが愛してる状態に決まってるじゃん!」
……これはマズイ。
惚けられない状況になってしまったぞ。
一瞬、雅さん達をチラッと見る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「…………」
あれ、おかしいな……。
何かドス黒いオーラっぽいのが見えるよ?
表情はいつもと変わらないのにな。
「答えようせーちゃん!」
答えられるか!
何か逃げる策はないのか!?
逃げる策は……。
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