よんてんいち、お邪魔します。アナタ!

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何故だ? 何故『分岐の先(ジャンクション)』が発動しない? 「どうしたせーご?さっきから自分の手を見詰めてワン」 「俺の……『分岐の先(ジャンクション)』が……発動しない」 「発動しないだと?どういう事だ?」 水留が不思議そうに聞く。 「分からない。キリカとワン子に試したんだが……今まではこんな事無かったんだが……」 「そりゃ不思議だねー。愛しのせーちゃんが失敗するなんて」 愛しは余計だ、キリカ。 「てか、それ嘘じゃねーだろな?」 「マジだ。確かにこの異能は相手からすれば見ただけじゃ発動してるのか分からない異能だけどマジなんだ」 「……ま、誠吾がマジだっつってんならマジだろうな」 水留、信用ありがとう。 「それより発動しないのには何か理由があるはずです。誠吾くん、心当たりありますか?」 心当たりか……。 う~ん、いつものようにダラダラとした生活を送っているから変わりはないんだよな。 「いえ、無いです」 「そうですか、それだと判明するのは困難。この件は次回に致しませんか?」 次回か。 ま、異能が使えないからって支障が出る訳じゃないし今度にするか。 「わかりました」
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