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「……何で私を付き合わせた?別にアイツらでも良かっただろ?」
今、俺と水留はスーパーに向かっている。
誰とスーパーに行くかで四人が揉め、俺が決めろと言われたので水留を選んだ。
理由は簡単だ。
「あの中でまだマトモなのは水留だったからな。他の奴と行くと疲れるだけだ」
「ほぉ?その言い方だと私もマトモじゃないみたいだな?」
ゴゴゴゴと聞こえてきそうな殺気を放ちながら指をパキポキ鳴らす水留。
「す、スマン、言い方が悪かった。でも一番常識があるのはお前だと思ってるんだ!」
「…………」
あれ、殺気が消えた?
「ま、まぁお前がそう言うなら……」
ん、最後の方が聞き取れなかったな。
「最後の方に何て言ったんだ?」
「へ、いや、何も……」
それに顔が真っ赤になってる。
一体何て言ったんだ?
「そ、それより誠吾!何にする!?」
「え、何って?」
「昼だよ、昼!」
あー、そうだな……。
あの暴走集団から何も聞かずに水留を連れてきたからな。
んー、何にすっかなぁ。
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