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「えーと、確か……『酷い『シュナイダー』!何も関係ない人を操るなんて!』」
「棒読み!?てかこんな時にキャラの物真似する!?」
……まぁ、それにはお前と同意見だ。
それにしても棒読みとは言え、雅が敬語じゃないのは初めて聞いた気がするぜ。
「『よーし、こうなったら魔法であなたを操る悪い『シュナイダー』を追い払ってやるっ!』」
「凄まじくウザい!普通に喋りなよ!」
「『みらくるみらくるきゅぴぴぴーん!えいっ!』」
「ねぇ、その棒読み止めない!?段々腹が立ってきたから!あと魔法の時にそんなの言ってない筈だよね!?」
確かに『桑島ひな』はこんな呪文は言わない。
実際は『愛と魔法と閃きでちょー完璧っ♪』だ。
……ところで話変わるが魔法と呪文の違いって何だ?
「『きゃ、アタシのアニメ見てくれてるんだ!ありがとう!』」
「何気に声似てるから止めない!?やるならもっと心を込めてやろうよ!」
そういや似てるな。
「心を込めてですか?断ります」
「断んの!?何で!?」
「だって、私とあなたは運命の赤い糸で身も心も繋がっているのですから……」
「ゾッとするよ!!」
………………。
雅、お前一体どうしたんだ?
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