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「あーもう!何なのさ!?僕を怒らせたいわけ!?」
机をバンと叩き、椅子を蹴り飛ばすキリカ。
「いえ、怒らせたいのじゃありませんよ。さっきも言いましたが友達になりませんか?」
「僕には友達なんかいらないんだよ!だから構うな!」
そう言ってキリカはズカズカと教室を飛び出して行った。
それを見た後、雅が私たちの所へ戻ってきた。
「……失敗ですね」
「当たり前だ、怒らせてどうする」
「これならワンちゃんはいけるって……」
「お前馬鹿か」
「いやぁ、アタシ的に完璧だと思ったんだワン」
「これを完璧と思ってたのかよ……」
「それよりどうすんだ?」
「追い掛けましょう」
追い掛けるって……。
その後どうすんだよ?
今追い掛けたら余計に嫌われるだろうが。
「それ、大丈夫なのか?」
「いざとなれば異能で黙らせましょう」
……メチャクチャ心配だ。
雅のは天候を変える『暁の大災害(ストライク)』、ワン子は餓死しない『自給への特化(サバイバル)』、私は身体強化の『爆砕拳闘(ドライブ)』。
こんなんで大丈夫なのだろうか?
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