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「良いじゃないですか、それじゃやりますよ」
雅は両手甲を胸の前にやり、目を閉じる。
この時だけ雅はいつもみたいなのほほんとした雰囲気ではなく、神経を尖らせ真剣になる。
「『暁の大災害(ストライク)』」
異能名を告げると雅の手甲から鮮やかな緑色の粒子が空高く舞い上がる。
舞い上がった粒子は目に見えなくなると同時に雲色が黒く変わっていく。
やがて雨が降る前独特の臭いが漂う。
そして、
ザァァアアアアアッ……
「成功ですね」
ゲリラ豪雨のように雨が降り始め、辺りがビショビショになる。
さて、奴の反応は、と……。
「わわっ、何で急に雨が!?とにかく屋根のある所に行かなきゃ!」
予想通りのアクションを起こそうとしているようだ。
まずは第一段階成功だな。
……それより。
「おい、制服が濡れて下着が透けてるんだが」
私たち三人の下着が丸見えなのだ。
因みに雅は私と一緒でスポーツブラ、ワン子はいっちょ前に水色の派手なブラだ。
「これで教室に帰れば男の子に視姦されますね」
「殺すから大丈夫だ」
こういうのを見ると男はいきり立つから困るぜ……。
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