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「――つー訳だ」
「……キリカってただ単に構ってちゃんなだけじゃないのか?」
「んな訳あるか。誠吾も馬鹿だなぁ。アイツが構ってちゃんなのはお前だけだろ」
いや、絶対お前にも構ってちゃんだぞ。
さて、過去話を聞いている間に俺達はスーパーに到着。
休みの昼間だけあって混んでいる。
「マジで昼飯何すっかなぁ……」
野菜売り場をウロウロしながら何を作るか悩んでいると水留が急に嫌そうな顔になる。
「ゲ……」
「げ?どうした水留?」
「い、いや、何でもない。それよりラーメンなんかで良くないか?」
ラーメンか。
それならキリカも食べれそうかもな。
「そうするか。よし、じゃあ行くか」
「お、おぅ……」
水留の奴、何か変だな……。
この時、水留が何を見て嫌そうな顔をしていたのか分からなかった。
ただ一つ、俺にも分かる事があった。
それは……。
「愛しのつづみんがぁぁぁぁぁ、あんな男にぃぃぃぃぃぃぃ」
どこからか、物凄い殺気が俺に向けられている事だ。
な、何なんだ?
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